モンタビスタは
商用組込みLinux業界のリーダーです
モンタビスタは世界中の組込みシステムユーザーに対してオープンソースのLinux OSと卓越した技術サポートを提供しています。
モンタビスタの提供するLinuxやサービスは、組込みソフトウェア開発者の様々な要求を満たすソリューションとして、コンシューマ機器、通信インフラの設備群から車載関連機器に⾄るまで、幅広い分野で採⽤されており、現在までに約2,000社のお客様にご利用いただいております。
モンタビスタはRocky Linuxの
開発・普及を加速します
モンタビスタは2021年4月、Rocky Enterprise Software Foundation(RESF)にプリンシプルスポンサーとして参加すると発表しました。これはRed Hat Enterprise Linux(RHEL)互換であったCentOS Linuxの代替・後継ソリューションとしてのRocky Linuxディストリビューションの位置づけを支持するものとなります。モンタビスタでは、CentOS LinuxとRocky Linuxの双方のベースラインに対し、長期にわたり同社の技術サポートプログラムである「MVShield」を提供していくことも表明しています。詳細についてはプレスリリースをご覧ください。
プレスリリース:モンタビスタ、Rocky Enterprise Software Foundationのプリンシプルスポンサーに (Rocky Linuxの開発・普及を加速)
Carreir Grade Express
モンタビスタのCarrier Grade eXpress (CGX)は、通信キャリア向けの信頼性とセキュリティ、そしてサービサビリティを備え、自由なパッケージングを実現する高品質なモンタビスタLinux®の主力製品です。CGXでは、相互接続されたインテリジェント・デバイスの要求に応え、アプリケーションのポータビリティーやダイナミック・コンフィグレーション、フィールド・メンテナンス、リアルタイム性能を単一のプラットフォームで実現します。
CGXは広範囲なデバイス・セグメントに適しており、一般的な組込み機器に加え、ネットワークおよび通信関連、計器や制御機器、航空・防衛、双方向機器、医療、IoTといった用途にご利用いただけます。
CGXはキャリアグレード・ディストリビューションの一つです。CGL spec version 5.0に準拠しており、CGLワーキンググループが設定した可用性・保守性・パフォーマンスとセキュリティ・クラスタリング機能・標準サポートおよびハードウェア・インターフェースといったキー・クライテリアに合致しています。
MVShield
「MVシールド」はLinuxに対するモンタビスタの技術サポートの総称です。 モンタビスタは様々な機器にLinuxを20年以上にわたり組み込んできた経験があり、その専門性を活かして組込み機器へのLinuxのご利用をお勧めしております。古いカーネルに新しいパッケージを統合するといった短期のタスクから、専任の開発リソースを提供するといった長期のものまで、MVシールドではお客様のニーズに合致する各種のサポートプログラムをご用意しています。
MVShieldでは更に、CentOS LinuxおよびRocky Linuxの各マイナーリリースに対して、コミュニティによるサポート終了や製品サイクル終了のアナウンスの有無にかかわらず、10年を超えるライフサイクルのサポートをお約束いたします。
- お問い合わせ回数に制限の無い、「プレミアム・サポート」
- 規定の開発時間をご提供する短期集中方式
- 弊社エンジニアを外部開発リソースとして、年単位でご利用可能
- ご要求の成果物を提供するまでのプロジェクト方式
MVEdge
組込み機器の複雑性・アプリケーション量の増加と共に、我々はインターネットに接続するデバイスの増大を目の当たりにしています。
一方でこうした新しいビジネス機会に加え、組込み機器がインターネットに接続される際には多くの課題も噴出してきました。数百・数千にもおよぶリモート機器のサポートをどう行うるのか? ビジネス上クリティカルなデータを外部に晒してリモート攻撃を受けてしまうのではないか? 或いはセキュアなOTA機能をどう実装するか? といった点です。
こうした技術的課題を解決し、自社の開発チームをビジネス上重要なソフトウェアやサービスの開発に専念させることでより高い生産性を目指すなら、モンタビスタの MVEdge (MVエッジ)が解となります。20年以上にわたりお客様にセキュアなLinuxディストリビューションを提供してきた実績をベースとした、モンタビスタが提供するセキュアなターンキープラットフォームで、お客様に安心をお届けします。
更に世界レベルでクラウドネイティブなCI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー) 開発プラットフォームを提供する為、Foundaries.IO社のエキスパートともチームを組んでいます。
- 英国Foundries.io社
英国ファウンダリーズアイオー社(Foundries.io)は、クラウド開発およびセキュアIoTとエッジデバイス向けソリューションのリーダーです。モンタビスタとのパートナーシップについてはプレスリリースをご覧ください。
プレスリリース:クラウド開発の英国ファウンダリーズアイオー社、モンタビスタとパートナーシップを開始
モンタビスタの製品サポートライフサイクル
すべてのお客様(製品のサブスクライバー)は、1年間のコア・サポート・パッケージをお申込みいただけます。
コア・サポート・パッケージには「スタンダード」から「専任エンジニアリング・サービス(DES)」までの5種類のレベルが用意されており、WEBポータルであるMontaVista Zoneへのアクセスに加え、電子メールによるサポートが受けられます。
※モンタビスタの製品サポートライフサイクルでは、お客様に提供される技術サポート期間を規定しています。
- コアサポート
技術サポート、ツール提供、メンテナンス、アップグレード - LTM (オプション)
ツール提供、メンテナンス(技術サポートは含まれません。) - GA
General Availability (一般公開版) - EOS
End of Sale (一般販売終了) - LTM
Long Term Maintenance (ロングタームメンテナンス開始) - ELTM
Extended Long Term Support (延長ロングタームメンテナンスー個別提供) - EOL
End of Life (終売/製品ライフ終了)
CONTACT
要求されるサポート要件の詳細はお客様毎に異なるため、
サポートプログラムの詳細をお知りになりたい場合やご相談ください。
SOLUTION
Case - 01
国内A機器メーカー様新しい機器を開発する場合、一般的には半導体メーカーから提供される「リファレンス・ボード/評価ボード」と呼ばれる半導体基板を用いてソフトウェアの開発を始めますが、最終製品のハードウェアでは不要な回路やチップが除外され、また利用するデバイス・ドライバーも独自に最適化されて搭載されるなどします。このため最終製品で障害が発生した場合でも、評価ボード上では「発生しない」という相違が起こり得ます。
こちらのお客様では、「最終製品のハードウェア」を弊社のような外部企業に提供することが困難であった事から、お客様の動作環境を再現できずに障害の解析・原因究明に長く時間がかかったケースがありました。
Solution - 01
お客様社内のルールでは最終製品とそのデザインをそのまま外部に提供することは制限されており、モンタビスタに対しご利用の環境・情報を十分に開示していただく事ができませんでした。障害対応にかかる時間を短縮する為のご提案とお打合せを重ね、最終製品に近い「類似の」ハードウェアをご提供いただくことで、お客様とモンタビスタ側で同一の環境を実現することにより障害の再現性と効率を劇的に引き上げました。
同時に、SES (Shared Engineering Service)と呼ぶサポート・オプションを活用し、お客様が希望されるタスクの優先順位と投入するリソース量を決定して障害解析・対応を行うことにより、お客様側での工程管理やプロジェクト進行が一層スムースになりました。
なおモンタビスタ製品の標準サポート期間は10年ですが、お客様の最終製品が20年に近く市場で利用されることから、個別のご契約により当該サポート期間を延長して対応しています。
Case - 02
国内B機器メーカー様お客様では長期に渡って同一アーキテクチャーのシステムを開発されてきましたが、HW/SW技術の進展とコスト削減の観点、またエンドユーザー様からの要望などもあり、従来システムを「仮想化」するご検討をいただいておりましたが、仮想化プラットフォームに何を選ぶか、また外部技術サポートが十分に得られるのか?といった不安をお持ちでした。
Solution - 02
自社製品/ライセンスを展開する外資ベンダーの多くは、他社の製品と組み合わせた際の障害に対しては技術サポートの対象外としていますが、モンタビスタではお客様の問題解決を第一と考え、自社製品以外との組み合わせでも可能な範囲でサポートに取り込む方針としています。
こちらのお客様の場合、モンタビスタLinuxのネイティブ(実)環境から同仮想環境への移行だけでなく、将来利用可能性があるCentOSやUbuntuという他のLinuxにおける仮想環境下でも技術サポートをお約束し、カーネルバージョンの変更だけでなく他Linuxプラットフォームとの組み合わせでもこれまでと同様のサポート体制・運用をご提供しています。
同時に、SES (Shared Engineering Service)と呼ぶサポート・オプションを活用し、お客様独自のコードにおける障害にも対応可能としています。
Case - 03
国内C機器メーカー様通信関連機器を開発製造しているC社様では、エンドユーザーの希望に合わせ、モンタビスタLinuxに加え各種Linuxプラットフォームの追加利用を検討していました。
複数の異なるLinuxを利用する際の課題の一つが、各Linux間でバグ修正やパッチのレベルをどう合わせるか、また障害発生時のサポートをどうするかという点でした。
更に、追加検討候補の一つであったCentOS 8.xの技術サポート終了が突然発表され、今後のLinux選定にお困りになっていました。
Solution - 03
モンタビスタLinuxと他Linuxプラットフォームの組み合わせ利用をサポートするのは勿論のこと、異なるプラットフォーム上での仮想環境の実現と技術サポートを提供しています。また将来への不安を持たれていたCentOSに対しては、いち早くメンテナンスと技術サポート提供をお約束し、加えてコミュニティ主導で提供されるRocky Linuxに技術面からの参加だけでなく、Rocky Enterprise Software Foundation(RESF)のプリンシプルスポンサーとなり経済面からも支援することで、将来への移行パスをより確実なものとし、お客様の開発環境の維持・推進にコミットメントをおこなっています。